2019/03/12(3036 Views)
今人気の軽キャンピングカーのメンテナンスや維持費について解説
普段の街乗りから、旅行やキャンプ、アウトドアまで、手軽に使えてリーズナブル。近年、多くの方から人気を集めている、軽自動車ベースの軽キャンピングカー。そんな魅力いっぱいの軽キャンピングカーについて、とても関心がある、または、購入を考えている、という方も多いと思います。
そこで、より快適なキャンピングカーライフをおくる為に、実際に軽キャンピングカーのメンテナンスや、維持費(税金・車検・保険など)について、どのくらいかかるものなのか、よく分からないと疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますので、ここで詳しく解説していきたいと思います。
- このページの目次
- 軽キャンピングカーのメンテナンスについて
- 居住スペース
- ベッド・マット類
- 冷蔵庫
- 水回り
- エアコン
- 床回り
- エンジン・タイヤ
- バッテリー
- 軽キャンピングカーの維持費について
- 自動車税・重量税
- 8、5、4ナンバーの条件と違い
- 車検
- 任意保険
- 高速料金
- 駐車場代
- 燃料代
- まとめ
軽キャンピングカーのメンテナンスについて
軽キャンピングカーのメンテナンスは、普通の乗用車のメンテナンスにプラスして、搭載設備(電気系統や衛生系統)のメンテナンスをするということになります。
ベッド・冷蔵庫・水回り・エアコン・など設備についてのお手入れ方法をご説明します。
居住スペース
軽キャンピングカーには、頻繁に使用することがないような機能や設備もついておりますが、普段から使用してみてください。動かすことにより、メンテナンスの確認にもなります。
装着されている架装(キッチンや家具類)は、ご自宅の家具類と同じように、チリやほこりを丁寧に拭き取り、もしツヤがなくなってきたなと感じた時は、家具用ワックスやオイルで拭き上げると良いでしょう。
お手入れの際には、車体と架装の隙間のチェックもしておきたいポイントです。万一、財布やスマホなどが落ちそうな隙間が生じていたら、何らかの方法で塞ぐか、販売店やサービス店に相談するなどして、なるべく早めに対処しておきましょう。架装は、走行中にガタついたり、壊れたりしないよう、頑丈に車体に取り付けられていますので、万一、車体と架装の隙間に物を落とした場合、取り出す事は非常に困難になります。
軽キャンピングカーを使用した後、内装・外装問わず、一番残る汚れは、泥汚れです。居住スペースを土足禁止にするか、室内専用の履物を履くなどすると、使用後のお手入れが格段にしやすくなるので、お勧めします。
また、車中泊する機会が多いので、軽キャンピングカーの室内はどうしても湿気を含みやすくなります。時々は窓やドアを解放して、車内の湿気を逃がし、カビや悪臭が発生しないようにいたしましょう。
いつでもスッキリ爽快な気分でお出かけできるように、準備しておきましょう。
ベッド・マット類
軽キャンピングカーのベッドやマットは、使用後、特に目立った汚れが無くても、皮脂汚れがついたりしていますので、クリーナーで拭き上げ、日の当たらない場所で乾燥させます。
また、シミがついた時や、靴で擦った跡がついたときには、クリーナーで拭いたり、靴跡を消しゴムで擦ってみると、消えることがありますので、お試しください。
ご自宅のベッドと同様、いつも清潔な状態にしておくことが大切です。
冷蔵庫
使用後、そのまま放置していると、カビがあっという間に生じ、悪臭が立ち込めてしまいますので、冷蔵庫の中身を全部取り出して、綺麗に掃除しましょう。必ず内部を水拭きし、乾いた布で拭いてから、フタを開けて乾燥させます。
上蓋式の冷蔵庫は、特に底面に水が溜まりやすく、すぐに嫌な臭いが染み込みますので注意しましょう。
水回り
給排水タンクは、面倒ですが、使用後は必ず毎回取り外して洗いましょう。放置したままだと給水ポンプの部品が錆びたり、排水タンクに頑固な汚れがついたり、臭いが染みついたりしてしまいます。
排水処理はキャンプ場で行うのが多いですが、持ち帰った時は下水に流します。
エアコン
一般的に軽キャンピングカーに多く使用されているのが、ポータブルクーラーです。商品により異なりますが、家庭用のエアコンと同様、フィルターの掃除は定期的に行うのが良いでしょう。
床回り
床回りは、お菓子や、食事をした際の食べこぼし、髪の毛、砂ぼこりなどが、思っている以上に散乱しているものです。
また、床以外にも、稼働シートの底や、下部が空洞のシート下など、隙間にもゴミが溜まりやすく、ミニほうきやハンディ掃除機などでゴミを吸い取って、クリーナーで拭き上げると、いつまでも綺麗に使用できます。
エンジン・タイヤ
軽キャンピングカーはその排気量に対して、大変車重が重くなっていることから、エンジンにかかる負担は当然大きくなります。そのためオイル交換はできれば、通常より早めに行う方が良いでしょう。
また、車重が重い分、タイヤへの負担も大きく、減りも早くなりますので、こまめにチェックする必要があります。同時に、タイヤ空気圧も常に気をつけておきましょう。
バッテリー
サブバッテリーを使用しない場合、車内のシガーソケットから電源をとることも多いので、バッテリーのチェックも大切です。ガソリンスタンドやカー用品店などで、日頃からチェックしておくと良いでしょう。せっかくのキャンプ中に、突然バッテリー上がり、なんてことが無いようにしたいですね。
サブバッテリーを使っている場合は、サブバッテリーの充電と電圧の確認も行いましょう。
軽キャンピングカーの維持費について
軽キャンピングカーの居住部分は、それぞれの居住空間の搭載設備によって、メンテナンス費用が異なります。最低限度の設備だけでしたらほとんど必要ありませんが、キッチンや華麗な内装など、充実した豪華な装備が搭載されているほど、メンテナンス費用はかかります。
最近人気のある「バンコン」タイプの軽キャンピングカーは、乗用車の軽バンと維持費にさほど違いがないので、購入される方が多いようです。
万一トラブルがあった時は、ベース車は各ディーラーでも修理できますが、内装設備のメンテナンスは、日頃からどんなことでも気軽に安心して相談できる、販売店やサービス店を探しておくことが大切です。
自動車税・重量税
軽キャンピングカーの維持費は、主に自動車税・車検代・任意保険代・燃料費・メンテナンス費・駐車場代となります。
軽キャンピングカーは、装備内容によって、ナンバーの種類が変わり、年間維持費も違ってきます。8ナンバー(小型特殊軽自動車)、4ナンバー(貨物用軽自動車)、5ナンバー(乗用軽自動車)、の3種類のナンバーで以下のとおりです。(2018年11月現在)
※注意:一部の車種にはサイズにより、普通車・白・8ナンバーとなる車種もあり、維持費ももちろん変わってきますので、しっかり調べておくと良いでしょう。
8、5、4ナンバーの条件と違い
- 8ナンバー軽自動車(キャブコン・バンコン)
- ・乗車定員の3分の1以上が就寝できる
- ・室内高は1,600㎜以上
- ・室内で使用できる洗面台を有し、給排水とも10L以上のタンクを設置する
- ・0.3m×0.2m以上ある平面の調理台等がある
など
- ・軽自動車税(1年)5,000円
- ・自動車重量税(2年)6,600円
- ・自賠責保険料(24ケ月)15,190円
- 4ナンバー軽自動車(バンコン・トラキャン)
- ・荷台の面積が0.6㎡以上(普通車は1㎡以上)
- ・室内(キャビン)よりも荷室の方が大きい面積を有していること
- ・乗車できる人数の重さよりも、載せられる荷物の重量が大きいこと
- ・縦80㎝横60㎝以上の積卸口(バックドア)が必要(軽トラックを除く)
など
- ・軽自動車税(1年)5,000円
- ・自動車重量税(2年)6,600円
- ・自賠責保険料(24ケ月)25,070円
- 5ナンバー軽自動車
上記にあるいずれかの条件を満たしていない場合は、すべて5ナンバー(乗用車)となります。
- ・軽自動車税(1年)10,800円
- ・自動車重量税(2年)6,600円
- ・自賠責保険料(24ケ月)25,070円
以上、比較してみますと、軽自動車税は4・8ナンバーが5ナンバーより安く、自動車重量税は軽自動車であれば一律で変わりません。自賠責保険料は8ナンバーが安いです。4ナンバー(貨物用軽自動車)ですと、普通車と違い、車検が2年ごとになるため、よりお得な感じになります。
車検
新車購入後の初回車検は、5ナンバーは3年、4ナンバー、8ナンバーは2年となります。もちろん各ディーラーや民間車検場で車検が受けられ、初回以降は2年ごとになります。
軽キャンピングカーと言っても特別に検査内容が大きく異なることはなく、乗用車に加えて特殊用途車両の要件を満たす設備の確認をすることになります。
あわせて車検の投稿一覧もチェックしてみてください。
任意保険
任意保険(自動車保険)については、普通乗用車と同じで、基本的に車両価格が高くなれば保険料も高くなります。
人気上昇中の軽キャンピングカーとはいえ、保険会社の認知度はまだそれ程でもなく、保険会社によっては、8ナンバーが格安のネット保険で利用できないという場合があるので、保険会社にあらかじめ確認をしておくか、販売店やサービス店に相談すると良いでしょう。
高速料金
高速料金は、普通自動車に比べると、約2割ほど安く(高速料金区分は軽自動車です)、軽キャンピングカーが割り増しになる事はありません。けれども、キャンピングトレーラーを牽引すると、1つ上の車両区分が適応となるので、ご注意してください。
また、一部のフェリー会社は、普通自動車よりお得な軽自動車料金を設定しています。
駐車場代
お出かけ先の駐車場代は、「バンコン」タイプの軽キャンピングカーの場合、一般的に軽乗用車とほぼ同じ駐車料金になりますが、「キャブコン」タイプの軽キャンピングカーは、お出かけ先の駐車場によっては、大型料金になることもありますので、お出かけ前に必ず調べておきましょう。
燃料代
軽キャンピングカーの燃費は、ベース車になっている軽自動車よりもキャンピングカー仕様にすることで、車重が増えているため、数値は悪くなると思われますが、極端な影響はなく、ベース車の実燃費と比べてもほぼ同程度です。
軽キャンピングカーの燃費を向上させるのに、いくつかポイントがあります。
基本的には、急発進をしない。特に軽キャンピングカーの急発進・急加速は、荷物が崩れたりする恐れがあります。とても危険ですのでやめましょう。
次に、使わない装備類や、必要以上のポリタンクに入れた水を積んでおくのはとても無駄です。出来る限り余計な荷物は積まないで、少しでも軽くしましょう。
あとタイヤの空気圧を少し高めに(規定値の1割ほど)すると、燃費も良くなりますし、走行安定性も増します。タイヤの片減りも防げ、ハンドルも軽くなります。
まとめ
軽キャンピングカーには、たくさんの搭載設備(電気系統や衛生系統)が設置されています。こまめにメンテナンスを行い、綺麗な状態を保っておきますと、嫌な臭いなども発生せず、いつも気持ちよく使用でき、キャンピングカーを買い換える時にもプラスになります。
また、軽キャンピングカーに限らず、せっかく購入しても、想像以上に維持費がかかり、手放さなければならない、なんてことにならないように、事前にどのくらい維持費がかかるかを調べるのはとても重要なことです。
購入を計画している軽キャンピングカーがありましたら、同じ種類の軽キャンピングカー愛用者の話を聞くのも大変重要なことと思います。
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