2018/06/18(7317 Views)
車検はどこに出すのが正解?失敗しない車検を詳しく解説!
車を保有していれば必ずやってくる車検。誰もができるだけ費用を抑え、安心できるところに頼みたいと思っているはずです。
ところが、ディーラーや車検工場、車検専門店など、車検を依頼できるところはさまざまあり、どこに依頼すればよいのか迷ってしまいます。
今回はそんな車検について、依頼先の違いに触れつつ、失敗しないためのポイントを解説していきます。
車検は早目に予約した方が良い!
車検は車検証の有効期限1ヵ月前から受けることができ、言い換えればこの1ヵ月の間に車検に通さなければならないということです。
つまり、車検証の有効期限の前までに、車検に通る状態に整備しておく必要があります。
古い車や外車だと調達に時間がかかる部品もありますし、場所によってはだいぶ前から空き枠が埋まっていることもあります。
また、代車が必要な場合は、その代車の使用状況も考慮しなければなりません。
やはり車検は早目に予約し、1ヵ月前になったらすぐに車検を通すようなスケジュールを組むのが良いでしょう。
場所によっては早割などのキャンペーンを行っているところもあるので、金銭的なメリットも享受できる可能性があります。
お店には指定工場と認証工場がある
ブレーキやエンジンなど、重要保安部品の分解整備を行うには、地方運輸局長からその認証を受けなければなりません。
認証を受けるには分解整備ができるだけのスペースや設備を有しているということ以外にも、従事している国家2級整備士の人数などの基準が存在します。
この認証を受けた工場を認証工場と呼び、認証工場は陸運支局へ当該車両を都度持ち込んで検査を受けなければなりません。
そのため、一般的に認証工場は数が多く、料金が安い分納期が長い傾向にあり、1日車検や立会車検などの実施が難しいでしょう。
さらに、認証工場の設備や規模に加えて、陸運局や軽自動車検査協会のような検査ラインを持っているなどの基準を満たした整備工場を指定工場と呼びます。
指定工場は自社で車検の合格を出すことができるのですが、指定工場は料金が割高な分納期が短い傾向です。
ただし、認証工場と指定工場の大きな違いは工場の規模であって、認証工場は技術的なレベルが低いというわけではありません。
次からは依頼先ごとの特徴を見ていきます。
ディーラーの特徴
ディーラーの殆どは指定工場ですので、技術的にもっとも安心できますが、価格は高めで、2年間は安心して乗れるよう予防保全的な部品交換も提案されます。
何よりも安心感を大事にされる方は、ディーラーへの依頼がオススメです。
車検専門店の特徴
車検専門店も殆どが指定工場で、ディーラーとの違いは「安い」「早い」を売りにしている点で、車検専門店では、最低限の整備や部品交換しか行わない場合が多いようです。
安心感という点ではディーラーに敵いませんが、値段と早さが最優先という場合は、最良の選択肢となるでしょう。
ガソリンスタンドの特徴
ガソリンスタンドの場所自体は、在っても認証工場の設備で、殆どは複数の店舗で1つ指定工場を持っているというパターンが多い傾向で、立会車検や1日車検はできません。
しかし、料金は比較的安価で、ガソリンの特別割引券などを配布していることも多く、いつも同じ場所で給油していて、走行距離が多い方には大きなメリットになり得ます。
カー用品店の特徴
大型店舗を構えているカー用品店の多くは指定工場で、扱っている台数が多く、安心感と価格のバランスが取れているのと言えるかもしれません。
用品店ですので、タイヤなどの消耗品の値段が安いという点も嬉しいポイントです。
街の整備工場の特徴
いわゆる「街の整備工場」は、比率としては認証工場が多い傾向です。
少数でやられているところが多く、顔が見えるという点は安心感がある一方、サービスの方針はお店毎に全く違うので、予めHPや口コミなども良く確認するようにしましょう。
ご自身に合った街の整備工場を見付けられれば、価格、安心感、共に高い満足度を得られることでしょう。
ただ通すだけならユーザー車検という方法もある
車の知識をある程度お持ちの方なら、ご自身で陸運支局へ持ち込み検査を受ける、ユーザー車検という手もあります。
必要なのは法定費用と、国に支払う少額の手数料のみなので、最も安価に車検を通すことが可能です。
ただし、自身で必要書類等を準備し、平日に陸運支局へ行かなければならないので、それなりに手間がかかります。
また、万一、検査ラインで落とされた場合は整備をしなくてはならないので、最悪は無駄足となり余分な費用が発生するということも覚悟しなくてはなりません。
ユーザー車検にトライされる方は、より一層、余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
まとめ
車検をお得に納得して終えるためには、愛車とこれからどう付き合っていくのかを考慮し、費用、時間、安心など、どの点を重視するのかを十分に考えておくことが大切です。
半年後に売却を予定している場合、ディーラーで完璧な整備をやってもらうというのは無駄になりかねません。
また、反対に、まだまだ長く乗り続けたいのであれば、多少お金がかかったとしても、しっかりとした整備は、決して無駄では無いでしょう。
まずは、あなたの中で優先順位を決め、それをしっかりとお店の人へ伝えることが大切です。
そして、相見積を取るというのも非常に重要で、比較検討することで、車検費用だけでなく、そのお店の特徴も見えてきます。
車を購入したディーラー、いつも給油を行っているガソリンスタンドなど、いつもあなたが利用している店舗それぞれで見積りをとってみる。
または、楽天車検やカーセンサーなど、パソコンやスマートフォンで車検の依頼先を比較できるサービスを利用するのも有効な手段です。
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