2018/08/08(12326 Views)
車検はどこへ依頼すれば良いの?失敗しない業者の選び方!
車を所有していると必ずやってくる車検。
「いつものところへ出すか~」なんて思っているアナタ!
本当にそれで良いのでしょうか?
一口に車検と言っても、業者によってその特徴はさまざまです。自動車保険と同様に、車検も業者を見直すことで見えてくる部分がきっとあるはずです。
ここでは依頼先の選び方として、具体的な方法を解説していきます。
広告を信じ過ぎない
ガソリンスタンドや自動車用品店、車検専門店などでは、新聞の折り込み広告などをしているところもあります。しかし広告に記載されている金額だけで判断するのは注意が必要です。
そもそも車種が違う
広告にはざっくりとコンパクトカー(1トン未満)、セダン(1.5トン未満)、ミニバン(2トン未満)などと分かれていますが、小さく注意書きで車種名や年式が書いてあるはずです。
これは自動車重量税が車重やエコカー減税に因って大きく異なることが理由に挙げられます。単にミニバンだからこの金額でOKと思わずに、ご自身の車の車重や年式をよく確認し、法定費用がどの程度変わるのかを調べてみましょう。
車の状態は千差万別
車の状態によって交換する部品は全く変わってきます。例え年式、車種、走行距離が同じでも、屋根なしの駐車場に止めている車は紫外線の影響でワイパーブレードの劣化が早かったり、街乗り主体と長距離主体の乗り方ではブレーキパッドの摩耗度合が違ったりもします。
正確な見積もりは実車を確認してみないと分からないということを覚えておきましょう。
基本整備の内容も違う
点検項目さえ問題無ければ車検を通すことは可能です。ただ+αとして、基本整備をどこまで行うかは業者によって差があります。エンジンオイル位はだいたい交換してくれるにしても、オイルエレメント交換、エアフィルター清掃、バッテリー充電、ブレーキフルード交換、LCC交換など比較的寿命の短い消耗品のメンテナンスは業者毎に価格が異なるのが実情です。
一言に基本整備費と言っても、担当の整備士と相談し、きちんと内容を確認されることをお勧めします。
必ず複数社から見積もりを取る
複数社から見積もりを取ることによって、その費用が妥当なものなのかを判断することができます。しかし、ただ安いところに頼めば良いということではありません。
見積の内容は大きく分けると、
・法定費用
・部品代
・工賃
の3つに分けることができます。
この内容を詳しく見ていけば、その業者の特徴を掴むことができるはずです。
法定費用
法定費用とはその名の通り、法律に則って必ず発生する費用を指します。具体的には自賠責保険料、自動車重量税、印紙代の3点です。この3点は業者へ支払う費用では無く、業者が依頼者に代わり国や保険会社へ支払うもので、その金額自体も法律によって定められています。
従って、この金額はどの業者へ見積を取っても同一となるはずです。もしこの金額が間違っていたり、この金額を含め消費税が取られていたりしたら、その業者の姿勢を疑わざるを得ません。そういった業者へは依頼しないようにしましょう。
部品代
部品代は業者によって大きく差が生まれます。先ず交換対象とする部品自体に、その業者の特徴が表れます。
ディーラーなどでは予防保全としての部品交換を見積に含めるケースが多いです。メーカーの看板を背負っている分、クレームなどを極力減らすように対応しているため、基本的には次の車検まで部品交換をせず、安心して乗り続けられるレベルまでの部品交換を提案されます。
ブレーキパッドなどをイメージしていただけると分かり易いでしょう。まだ十分使用できるものの、年間走行距離を考えると次の車検まではもたない可能性があるため、先に交換しておこうといった具合です。
対して車検専門業者などでは『早い』『安い』を売りにしていることが多いため、部品交換は車検が通せる最小限に留める傾向にあります。その部品自体も、どういったものを使っているかで金額に差が生まれます。
ディーラーではメーカー純正品を使用し、定価で売っているため、部品代自体も高めです。対して街の整備工場や車検専門業者などでは、サードパーティー品(社外品)やリビルド品(中古品)を上手く使って費用を抑えてくれる業者もあります。
ただヘッドライトのハロゲンバルブなど、安かろう、悪かろうの粗悪品が流通しているのも事実です。1ヵ月も経たないうちにまたバルブが切れたなんて例も目にします。
部品代を比較検討する時は、部品のメーカー、型式、金額を見て判断しましょう。
工賃
工賃もしっかりと確認すべき項目です。そもそも工賃は『レバレート×作業点数』で計算されます。
レバレートとは1時間あたりの工賃のことで、作業点数とは作業毎にかかる時間での掛け数(30分だったら0.5)です。レバレートは各社バラつきがあり、一般的には6000円~10000円程度とお考えください。
作業点数は日本自動車整備振興会より発行されている『自動車整備標準作業点数表』に平均的な作業時間の記載があり、これを元に算出している場合が多いです。ただ部品毎の工賃明細を記載せず、作業工賃として一括で記載されている場合もあります。気になる場合はこの部品毎の明細を聞いてみましょう。
どんぶり勘定している業者には注意が必要かもしれません。
併せて必要書類の準備を
車検を依頼するためには、3つの書類が必要となります。
1:現在の車検証
2:現在の自動車損害賠償責任保険証明書
3:自動車税納税証明書(継続検査用)
紛失していた場合、各々再発行の手続きをしてからでないと車検を受けることができません。但し自動車税納税証明書は、滞納していない、納税してから4週間以上経過している、などの条件を満たせば省略可能です。
これら書類は見積もりを取るのと併せて、予め確認しておきましょう。
早目に動くのが◎
このように複数社から見積もりを取るには、やはり数日必要となってきます。書類を紛失していた場合は尚更です。
車検は1ヵ月前から通すことができますが、見積もり自体はもっと前から取ることができますので、日数に余裕を持って、早目から動くようにしましょう。
特に認定工場へ車検を依頼した場合、車を数日預けることになります。その期間中は車を使えませんし、仮に代車があっても直前では用意できないなんてこともありますのでご注意ください。
まとめ
車検をより満足度の高いものにするには、広告を過信せず早目から複数社の見積を取ることが重要です。
あとはご自身が重視するポイントで見極めてください。
費用、安心感、スピードなど、各々の業者には特徴があります。決して安くは無い出費となりますので、多少手間をかける価値は十分あるはずです。
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