2018/08/20(281222 Views)

中古車購入後、初めて車検を受ける際に気を付けるべきポイント

車を所有していれば必ずやってくる車検の時期。

新車であればディーラーのメンテナンスパックなどが付いているのであまり深く考えなくても良いのですが、初めて中古車を購入した場合、どうすれば良いのか頭を悩ます方も多いのではないでしょうか。

中古車は、前オーナーがどういった使い方をしていたのか、メンテナンスはしっかり行っていたのかなど、その車の正確な状態を正確に把握することはできません。

だからこそ、購入した中古車のリフレッシュという意味で、初めて受ける車検が重要な意味を成します。

ここでは、そんな中古車購入後初めて受ける車検にフォーカスし、そのポイントを解説していきます。

中古車を買って初めての車検が大切な理由

中古車は最低限の整備しかされずに引き渡される場合が殆どです。

大きな故障がない限り、多くはエンジンオイルの交換や、タイヤの空気圧チェックなど基本的な整備に留まっていることがほとんど。

つまり購入後、最初に受ける車検こそが、車体にリフレッシュに最適なタイミングとなるのです。

特にずっと在庫として売れ残っていた中古車は、最後に整備されたのが何年も前なんてこともざらにあります。

最初の車検という節目のタイミングだからこそ、徹底的に見てもらうことをオススメします。

中古車を買って初めての車検で見てもらいたいポイント

中古車で購入した場合、新車の状態を知らないため劣化に気付きにくいのですが、足回りの部品を交換するだけで走りが見違える場合があります。

「固いな。。。」とか「フワフワする。。。」なんて場合は、ショックアブソーバーやスプリングといったサスペンション周りを重点的に点検してもらいましょう。

スプリングがヘタっている、ショックアブソーバーがオイル漏れをしているといったような場合は、思い切って交換してみると、新車のようなしなやいかな足回りが復活するかもしれません。

同様にエンジンも本来の性能が分らないため、「こんなものか。」と思いがち。

しかし、プラグやエアクリーナーといった消耗品を交換すると、レスポンスや燃費が良くなったりすることがあります。

中古車の場合整備記録が残っていないケースも多く、前オーナーが所有期間中にどんな整備を行ってきたのか分からないということも珍しくありません。

車検時に他の部品と同時期に交換すれば、工賃が安く済む場合もあるため、こういった部品は思い切って交換を前提に考えておくと良いでしょう。

また、ワイパーブレードやエアコンフィルターなど、使用していれば確実に劣化していく部品であっても、車検の見積に含まれていないケースもあります。

中古車で購入して初めての車検であることをしっかりと伝え、気になる箇所は交換や整備をお願いすることで、安心して使用することが可能です。

走行距離に関係無く部品交換は必要!

車検を依頼する際、走行距離が短い=交換する部品が少ないと思っていらっしゃる方も多いのでは無いでしょうか?

確かに走行距離に比例して部品は劣化しますので、走行距離が多くなればなるほど交換すべき部品も増えます。

しかし、走行距離だけでなく、時間の経過によって劣化する部品があるのです。

特にゴムやプラスチックの部品は経年劣化が顕著に表れます。

走行距離だけで無く、経過年数によっても部品交換は必要になるという認識は必ず持っておいてください。

経過年数によって交換すべき部品

では具体的に、初年度登録年からの期間に応じて、車検時に交換すべき部品について詳しく見ていきましょう。

※1.ここにあげた部品以外にも交換すべき部品はあります。
※2.車種によっても交換すべき部品や寿命は変わりますので、参考程度にお考えください。
※3.タイヤなど走行距離によって交換が必要となる部品も含まれているので、その場合はどちらか先に寿命となった段階で交換をしてください。

車検毎に交換すべき部品(およそ2年)
  • エンジンオイル
  • オイルフィルター(エレメント)
  • クーラント(LLC)
  • ワイパーブレード
  • ブレーキフルード
  • バッテリー
  • エアコンフィルター
おおよそ5年で交換すべき部品
  • タイヤ
  • ファンベルト
  • ラジエターキャップ
  • タイロットエンドブーツ
  • オアアームブーツ
おおよそ10年で交換すべき部品
  • サーモスタッド
  • エンジンマウント
  • ウォーターポンプ
  • ラジエターホース
  • タイミングベルト(該当車のみ)
  • ブレーキホース

まとめ

車はおおまかに金属、油脂、プラスチック、ゴムでできています。

金属関係の部品は、走行などによって摩耗しない限り半永久的に使用できるため、あまり経年劣化を気にしなくても良いのですが、それ以外の部品についてはどうしても時間の経過によって劣化してしまいます。

特に中古車の場合、前オーナーがどのような整備をしてきたのか見えない部分も多く、初めて受ける車検でしっかりとメンテナンスすれば、長く安心して乗ることができるようになるはずです。

初回の車検ではそのあたりの意向をしっかりと業者へ伝え、是非、車のリフレッシュを体感してみてください。

また、この初回車検のタイミングで信頼できる業者に巡り会うことができれば、次回以降の車検は比較検討すること無くお任せすることができます。

万一故障した際も安心してその業者へ修理を依頼できるでしょう。

このように信頼できる業者を見付けられれば、その後は安心のカーライフを送ることができるはず。

そういった点からも、中古車における初回の車検はとても重要なイベントと言えるのです。

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